不正リスク管理プログラムの監督とコンプライアンス
委ねられるのは実務まで、監督は残る
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、不正リスク管理プログラムの監督を誰が担い、日々の運営を誰が担うのか、その線引きを見ていきます。
実務を委ねた後に、何が手元へ残るのでしょうか。そこが読みどころなんですね。
委ねられるのは日々の実務までで、監督そのものは統治を担う側の手元に残ります。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、動かす立場と見張る立場は別ものだ、ということですね。
文化祭の実行委員会と同じで、当日の買い出しを係に任せても、委員長が全体を見る役目まで消えるわけではないと思ってください。
この記事で分かること
- 上場企業で遵守の仕組みを監督する第一義の責任がどこにあり、日々の運営とどう分かれるのか
- 監督が空洞になるときの兆候と、運用としてそろえる手当ての中身
- この論点で想定される出題型の切り方(責任主体・権限型/条件のすり替え型)
不正リスク管理プログラムの監督とコンプライアンス(CFE-S3-D07-02)
よくある誤解
ここでも、単独で出てきたら誤りになる記述を先に並べます。
- 上場企業で、遵守の仕組みをつかんで監督する第一義の責任は、最高経営責任者が負う、とする説明
- 日々の運営を担当役員へ任せた以上、取締役会は体制をつかみ続ける負担から解放される、という言い方
- 遵守の旗振り役に任されるのは、社内に基準を守らせる権限までだ、とする整理
- プログラムの運用実務は、監視する責任者を任命することだけで足りる、とする説明
- 監視の対象になるのは、はっきり表に出た不正だけだ、とする考え方
誤解の一つ目は、監督と執行の取り違えですね。二つ目の誤解では、委ねられるものと委ねられないものの線引きが動いています。
三つ目の誤解は、担当者の持ち場を狭く見ています。四つ目の誤解は、運用の一部を全体として扱っています。
五つ目の誤解では、監視の対象から統制の不備が落ちているんです。
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