内部統制の失敗類型
欠落・設計・運用をどう切り分けるか
オーディットコア・ハブのアキラです。
この記事では、統制がうまく働かなかった場面を、統制の欠落・設計不備・運用不備という三つへ切り分ける手順を追っていきますね。
承認欄に印が押してあれば、その統制は働いていたと言えるのでしょうか。
統制の失敗は、まず仕組みがあるかを確かめ、あるなら次に設計どおり実行されたかを確かめる、という二段で切り分けます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、仕組みがあることと、実際に動いていることは別だ、ということなんですね。
まず声に出してみてください。
この記事で分かること
- 統制の欠落・設計不備・運用不備という三つの失敗類型の切り分け方
- 統制が働いた跡が、記録の有無ではなく中身に現れるということ
- この論点で想定される出題の三つの型と、狙われるすり替えの軸
内部統制の失敗類型(CFE-S3-D03-04)
よくある誤解
その記述だけを取り出して示されたら誤りになるものを、先に並べておきますね。
- 承認の手続が規程で定められ、発注書に承認欄も設けられていれば、その統制は機能しているという見方
- 承認欄への押印が形だけになっている状態の呼び名は、統制の欠落
- 形だけの押印の呼び名は、設計不備
- 形だけの押印の説明として当てはまるのは、統制環境の不備
規程と承認欄があれば機能しているという見方は、二つを混ぜています。仕組みがあることと、実際に動いていることの二つですね。
形だけの押印を統制の欠落と呼ぶのは、呼び名の当て違いです。統制の欠落は、統制が無い場合の呼び名なんです。
設計不備と呼ぶのは、作りに欠陥があると読み違えています。統制環境の不備とするのは、個々の統制の話を全社の基盤へ引き上げた誤りですね。
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