不正リスク管理とERMの目的
目的達成の力と許すリスクの幅を釣り合わせ続ける
オーディットコア・ハブのアキラです。
この記事では、リスク管理とは何を指す言葉なのか、そしてCOSOが示した全社的リスクマネジメント(ERM)とどうつながるのかを見ていきます。
目的を達成する力と、受け入れてよいリスクの幅。この二つをどう扱うのかが、ここでの中心なんですね。
リスク管理とは、目的を達成する力と、受け入れると決めたリスクの幅を、環境が変わるたびに釣り合わせ直し続ける取組みです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、天秤に載せるのは二つ、そしてその天秤は一度載せたら終わりではない、ということなんですね。
事業もシステムも担当者も入れ替わりますから、そのたびに載せ直し続けるものだと思ってください。
この記事で分かること
- リスク管理とERMのつながり、そして受け入れてよいリスクの幅には決まった示し方が一つだけあるわけではないこと
- リスク管理が目指すのは、リスクをゼロにすることではなく、幅の中に収めることだという狙いの置きどころ
- この論点で想定される出題型の切り方(定義・目的型/絶対語・保証語型)
不正リスク管理とERMの目的(CFE-S3-D07-01)
よくある誤解
単独で提示されたら誤りになる記述を、先に並べておきます。
- リスク管理は、一度決めた基準に当てはめれば済む、一回きりの作業だ、とする説明
- 受け入れてよいリスクの幅は、必ず数値で示さなければならない、という言い方
- リスク管理が目指すのは、リスクをゼロにすることだ、とする整理
誤解の一つ目は、続ける面が抜けています。まわりが変われば、そのたびに釣り合いを取り直すものなんですね。
二つ目の誤解は、示し方を数値だけに絞った点で言い過ぎです。三つ目の誤解は、狙いそのものの取り違えなんです。
目指す先は、リスクを幅の中に収めること。消し去ることではないんですね。
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