不正リスクアセスメントに関するステークホルダーの役割
第一義は経営者、監督は取締役会
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、不正リスク管理を誰がどこまで担うのか、取締役会と監査委員会と経営者の役割の分かれ目を見ていきます。
評価の結果が机に載ったあと、誰が引き取るのかを追ってみましょう。
不正リスク管理の第一義的な責任は経営者にあり、取締役会と監査委員会がそれを監督し、評価は次の行動につながって初めて意味を持ちます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、評価は次の計画の入力になるということなんですね。
この記事で分かること
- 取締役会・監査委員会・経営者の役割の分かれ目
- 評価が終わってから経営者に求められる三つの動きと、内部監査の計画への反映
- この論点が問われる二つの型(責任主体・権限型/範囲の広狭型)
不正リスクアセスメントに関するステークホルダーの役割(CFE-S3-D06-14)
よくある誤解
単独で提示されたら誤りになる記述を、先に並べておきます。
- 不正リスク管理の主たる責任は、外部の監査人が負っている
- 取締役会の役割は、報告を受け取るところまでで終わる
- 評価が終われば、経営者としての仕事は完了する
- 不正リスクの評価と、一年分の監査の計画は、別々に立てるものだ
- 評価後の対応は、教育か、進捗の確認か、監視のうち一つを選べばよい
一つ目の誤解は、責任の所在を組織の外へ移しています。二つ目の誤解では、取締役会が自ら動く責務が抜けています。
文化を育てること(文化の醸成)と、戦略を作ること(戦略の策定)ですね。三つ目の誤解は、道筋が落ちた読み方です。
評価は、行動につながって初めて価値を生みます。四つ目の誤解は、評価で見えたリスクの高い領域へ、翌年の監査の手続を寄せる流れを断つ形なんです。
五つ目の誤解は、役割の違う対応を、互いに排除し合うものとして読んでいるんですね。
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