不正リスクアセスメントの実施ステップ
順番はリスクが先、統制が後
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、不正リスクを洗い出すときの決まった順番と、評価に含める範囲の広がりを追いかけます。
どこから手を付けるのかを、一緒に確かめてみましょう。
不正リスクの洗い出しは、統制の点検から始めるのではなく、リスクの特定から入り、統制の評価を経て、残った分の測定へ進みます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、リスクが先、統制が後、残りが最後ということなんですね。
この記事で分かること
- リスクの特定から残存リスクの測定まで、工程の決まった順番
- 評価に含める人と上位者の要素、そして統制の弱点を拾う三方向
- この論点が問われる二つの型(手続の順序型/範囲の広狭型)
不正リスクアセスメントの実施ステップ(CFE-S3-D06-08)
よくある誤解
単独で提示されたら誤りになる記述を、先に並べておきます。
- 既存の統制を確かめてから、そのあとでリスクを洗い出す
- 評価の対象は書類とシステムの設定で、個人の振る舞いは関係ない
- 統制の弱点として見るべきは、共謀の余地だけでよい
- 検討する範囲は、財務諸表不正・資産の不正流用・汚職の三類型で足りる
- 権限のある人が手続を飛び越える話は、角が立つので議題から外す
一つ目の誤解は、順番そのものが逆です。二つ目の誤解は、対象から人と行動を落としています。
三つ目に出てくる統制とは、不正を防いだり見つけたりする仕組みのことなんですね。
その三つ目の誤解は、廃止された統制や、統制がもともと持つ限界を視野の外へ置いています。四つ目の誤解は、広がりが落ちた読み方です。
法令違反、評判の毀損(信用を落とすこと)、ITのリスクという広がりですよ。五つ目の誤解は、遠慮を理由に評価の中心を外す判断なんです。
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