不正対策統制の目的と類型
効くのが前か後かで、統制は分かれる
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、不正対策の統制を「いつ効くか」で分ける見方と、防止・発見・是正という三本立ての目的を見ていきます。
呼び名ではなく時間の軸で分ける感覚を、つかんでいきましょう。
不正リスク管理は、起こさせない側と、起きた後に気づく側と、起きた後に立て直す側に分かれ、その三つがそろって働きます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、通す前に効くものが防止、後から追いかけるものが発見ということなんですね。
この記事で分かること
- 防止的統制と発見的統制の分かれ目、そして是正まで含めた三本立ての目的
- 統制にできるのは低減であって、除去ではないという限界
- この論点が問われる二つの型(予防策・発見策の入れ替え型/絶対語・保証語型)
不正対策統制の目的と類型(CFE-S3-D06-09)
よくある誤解
単独で提示されたら誤りになる記述を、先に並べておきます。
- 取引データを常に監視する仕組みは、前もって止める側に入る
- 採用時の経歴や信用の確認は、起きた不正を見つけるための仕組みだ
- 統制を緻密に設計してきちんと回せば、不正の余地は残らず消せる
- 抑止が働くのは罰が重いときだけで、見つかりやすさは関係ない
- 統制の区分には「調査的」や「予知的」と呼ばれる型もある
一つ目と二つ目の誤解は、時間の軸を取り違えています。三つ目の誤解は、限界を無視しています。
統制にできるのは低減であって、除去ではないという限界ですね。四つ目の誤解は、道筋が落ちています。
不正は発覚する、つまり見つかるという認識が抑止を生む道筋なんです。五つ目の誤解は、定番の区分に無い呼び名を混ぜたものです。
読み手をまどわせる仕掛けですよ。
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