法人の訴追猶予合意
訴追そのものを見送る約束かどうか
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、検察官が法人と結ぶ起訴猶予合意を、答弁取引や量刑取引と並べて見分けていきます。
「体制を根本から立て直すなら刑事訴追はしない」という持ちかけは、何という制度なのでしょうか。
見分けるのは、訴追そのものを見送る取り決めかどうかです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、罰することと直すことを一つの合意で束ねる仕組みなんですね。
この記事で分かること
- 起訴猶予合意とは何か、条項に定められることと制度の狙い
- 答弁取引・量刑取引との境界の引き方
- 出題型は、制度の名前を当てさせる型・利点を一つへ絞り込ませる型・利点をまとめた記述を最後に置く型
法人の訴追猶予合意(CFE-S2-D14-06)
よくある誤解
その一文だけで示されると誤りになる記述を、先に並べます。
- 起訴猶予合意とは、有罪を認めることと引き換えに訴因を減らす取り決めである
- 起訴猶予合意とは、協力と引き換えに科される刑を軽くする取り決めである
- 起訴猶予合意とは、陪審の評決を裁判所が覆す判断のことである
- 起訴猶予合意の利点は、事件を手早く片づけられることに尽きる
初めの二つの記述は、引き換えに置かれるものを取り違えています。答弁や刑の重さへずらしてしまっているんですね。
三つ目の記述は、当事者の合意ではなく裁判所の判断です。場面そのものが違います。
四つ目の記述は、複数ある利点を一つに絞り込みすぎているんです。
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