デジタル・フォレンジックとe-discoveryの区別
同じデータでも、集めた目的で名前が変わる
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、デジタル・フォレンジックとe-discoveryを、どこで呼び分けるのかを見ていきます。
同じメールやログを扱っていても名前が変わるのは、なぜなのでしょうか。
電子データを扱う手続は、作業の中身ではなく、何のために集めたのかで名前が決まります。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、調べるために集めたのか、渡すために集めたのか。
その分かれ目を先に決めてしまいましょう。
この記事で分かること
- デジタル・フォレンジックとe-discoveryを、目的で切り分ける見方
- 究明と保全の側なのか、開示の側なのかで手続の名前が決まる筋道
- この論点で想定される3つの出題型と、その切り方
デジタル・フォレンジックとe-discoveryの区別(CFE-S2-D05-05)
よくある誤解
単独で示されたら誤りになる説明を、先に並べておきます。
- デジタル・フォレンジックもe-discoveryも、相手方や裁判所へ電子情報を渡すためだけの手続だ、という説明
- e-discoveryとは、証拠になる電子データを壊して取り戻せなくする手続だ、という説明
- デジタル・フォレンジックは紙の文書を調べる技術で、電子データは対象にしない、という説明
- 端末やサーバーからデータを取得して解析する調査段階の作業を、e-discoveryと呼ぶ、という説明
- デジタル・フォレンジックは証拠を手に入れるところまでで、保全や解析は含まない、という説明
つまずいている場所は、一つずつ違うんです。上の誤解を、並んだ順に見ていきましょう。
一つ目は、目的の取り違えですね。二つ目は、説明が逆さまになっています。
三つ目は、対象の取り違えです。四つ目は、場面の取り違えなんです。
五つ目は、工程を途中で切り縮めている点ですね。
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