デジタル証拠調査の各段階
前の段階の出来ばえが、後ろまで響く
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、デジタル証拠の調査がどんな段階の連なりでできているのかを見ていきます。
どこから手を付けるかの順番を決めているのは、担当者の好みなのでしょうか。
デジタル証拠の調査は前の段階の結果を後ろの段階が引き継ぐため、どの工程も省いてよい予備の作業ではありません。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、前の段取りの出来ばえが後ろまで響くので、工程をひとつに切り縮めない、ということなんですね。
この記事で分かること
- 計画から報告および証言まで、調査の工程が持つ順番の意味
- データ・カリングの位置と、疑いを裏づける証拠・否定する証拠の両方を探す構え
- この論点で想定される3つの出題型と、その切り方
デジタル証拠調査の各段階(CFE-S2-D05-09)
よくある誤解
単独で示されたら誤りになる説明を、先に並べておきます。
- アルゴリズムと鍵を使って読めない状態にする手法を、ステガノグラフィーと呼ぶ、という説明
- 隠された情報を見つける手段は、目で見て確かめる方法だけが有効だ(あるいは統計の比較だけ、構造の点検だけ)、という説明
- 証拠を集めるときの正規の手順に入るのは、現場の記録だけだ(あるいは罠の点検だけ、証拠を追跡して管理する仕組みを整えることだけ)、という説明
- 端末の周りのメモからパスワードを探す行為は、正規の収集の手順には含まれない、という説明
- どんな場面でも通じる万能な解析ソフトが1本あり、それに絞れば十分だ、という説明
では、上の誤解を並んだ順に見てみましょう。一つ目は、名前の取り違えです。
二つ目と三つ目は、併せて使うものを一つに絞っています。四つ目は、正規の手順に入る行為を外していますね。
五つ目は、道具に万能を求めています。それぞれ、つまずきの中身が違うんです。
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