正当取引と不正取引の区別
形ではなく、収入と承認経路で説明できるか
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、正当な取引と不正な取引を何で分けるのかを扱います。
返済の早さのような不自然さを見つけたとき、どこまでが調べ始めるきっかけで、どこからが踏み越えになるのか。その境目を一緒に見ていきましょう。
正当か不正かを分けるのは取引の形ではなく、正規の収入と承認経路でその取引を説明できるかどうかです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、取引の形が整っているかどうかではなく、正規の収入と承認経路で中身を説明できるかどうかで見る、ということなんですね。
この記事で分かること
- 予定を前倒しした返済や一括返済など、どんな形が要調査の合図になるのか
- 取引の目的・相手先・金額・承認経路という四つの窓から、何を見ていくのか
- 出題型を、事例分類・範囲の広狭・条件のすり替えという三つの切り口で整理します
正当取引と不正取引の区別(CFE-S2-D08-01)
よくある誤解
それ一つだけを示されたら誤りになる記述を、先に並べておきます。
- 予定を大きく前倒しした繰上返済だけが、資金の出どころを問うべき合図です。
- 残った額を一度に清算する一括返済だけが、要調査の合図です。
- 端数のそろわない中途半端な返済や、通常の返済額を大きく超える一部返済だけが合図です。
- 取引の形さえ整っていれば、その取引は正当だと判断できます。
初めの三つの記述は、どれも合図として成り立ちます。ところが、答えを一つに絞った瞬間に、ほかの形が視野から外れてしまうんです。
三つとも、いつもの返済のしかたからのズレを示す信号ですね。正当な収入では説明しにくい大きさや時期が、問題になるんです。
四つ目の記述だけは、性質が別です。形が整っていることと、中身を説明できることを取り違えています。
皆さんも、書類はそろっているから大丈夫、と言われた経験はありませんか。
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