財務取引の追跡・分析方法
直接法と間接法は何で選び分けるのか
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、財務の取引をどうたどるのか、その手法の選び方を扱います。
帳簿を見せてもらえないとき、どの手法へ進むことになるのかを一緒に整理していきましょう。
手法を決めるのは書き手の好みではなく、記録が手に入るかどうかと、相手が貯めたのか使い切ったのかです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、記録そのものにあたれるかどうかと、相手がそのお金をどうしたのか。
この二つで手法が決まる、ということなんですね。
この記事で分かること
- 直接法と間接法は、どんな場面で使い分けるのか
- 純資産法の資産法と支出法、それに銀行預金分析法は何を物差しに選ぶのか
- 出題型を、定義・目的、条件のすり替え、階層すり替えという三つの切り口で整理します
財務取引の追跡・分析方法(CFE-S2-D08-04)
よくある誤解
それ一つだけを示されたら誤りになる記述を、先に並べておきます。
- 本人の帳簿や金融機関の取引データに直接あたって資金をたどるやり方が、間接法です。
- 毎月の支出を費目ごとに細かく集計する作業が、間接法です。
- 性格や行動の特性を心理の面から分析して隠し財産を推し量るやり方も、間接法です。
- 追跡の手法は、直接法・間接法のほかに銀行取引記録法という分類で整理されます。
- 純資産法は、帳簿から一件ずつ所得を集計して確定させる手法です。
初めの三つの記述は、間接法の定義からの外れ方が違います。並べた記述の一つ目は、向きが正反対ですね。
二つ目の記述は、分析の工程の一部を全体だと言い替えたものです。三つ目の記述は、そもそも目的が別なんです。
四つ目の記述は、分類名そのものが実在しません。五つ目の記述は、記録に直接あたるやり方の説明を、純資産法の名で呼んでしまった取り違えなんですね。
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