資産発見・回復技法
たどりにくく換金しやすいものから絞る
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、隠された資産をどう見つけ、どう取り戻していくのかを扱います。
判決は取れたのに相手の財産が見当たらない、そんな場面から探し方をたどっていきましょう。
隠された資産を探すときは、たどりにくくて換金しやすいものはどれか、という側から絞り込みます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、隠す側が受け皿に求める性質はどれか、という側から探す範囲を狭めていく、ということなんですね。
この記事で分かること
- 資産の調査を頼まれる理由には、どんな動機が並び立つのか
- 隠す側が受け皿に求める性質は何か、そして国外へ出られたときにどんな壁があるのか
- 出題型を、範囲の広狭・事例分類・条件を裏返す型という三つの切り口で整理します
資産発見・回復技法(CFE-S2-D08-05)
よくある誤解
まずは、それ一つだけを示されたら誤りになる記述から並べます。
- だまし取られた金の取り戻しを後押ししたい、という狙いだけが資産調査の動機です。
- 訴訟に踏み切る前に相手の弁済能力を見極めたい、という狙いだけが動機です。
- 勝訴が固まった後に差押えの先を洗い出したい、という狙いだけが動機です。
- 融資された資金の使途をたどって出てくるのは、伏せられていた口座の利用だけです。
- 資産を隠す先には、公の記録から誰でもたどれて、換金しにくいものが選ばれます。
- 実名で市場から買うことも、登記に載せることも、分配の内容を文書にして配ることも、隠し方の一つです。
初めの三つの記述は、動機を一つに絞ってしまう形です。その結果、残りの二つが落ちてしまいます。
四つ目の記述は、成果の範囲を口座に閉じてしまっています。口座だけを見ていては、名義を隠した資産まで届きません。
契約書に署名していた未知の保証人にも届かないんですね。保証人というのは、本人が払えないときに代わりに払う約束をした人のことです。
五つ目の記述は、隠す目的とは正反対の性質を並べています。六つ目の記述にいたっては、記録を整えて本人との結び付きを濃くする行いです。
隠すどころか、見つけやすくする向きなんですね。
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