不正取引に関連する資産追跡プロセス
稼ぎと暮らしの物差しを作ってから絞る
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、不正の疑いでお金の行方をたどるとき、どんな順番で手をつけるのかを扱います。
手元に何もない状態から、どうやって的を絞っていくのかを一緒に見ていきましょう。
追跡の的が絞れるのは、対象者の稼ぎと使い方の目盛りができてからです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、記録を追いかける前に、相手の収入と暮らしぶりから人物像を組み立てておく、ということなんですね。
この記事で分かること
- 追跡という行為が指すのは、財産について何を証拠で押さえる作業なのか
- 財務の側の絵と行動の側の絵、二枚の人物像をどう組み立てていくのか
- 出題型を、手続の順序・定義の当てはめ・権限の踏み越えという三つの切り口で整理します
不正取引に関連する資産追跡プロセス(CFE-S2-D08-02)
よくある誤解
まずは、それ一つだけを示されたら誤りになる記述から並べます。
- 取締役会へ不正の発生を報告し、全社の研修を計画することが、追跡の作業ステップです。
- 集めた証拠物の保管の連鎖を記録し、保全の手続を終えることが、追跡の作業ステップです。
- 訴状を作って裁判所へ提訴することが、追跡の第一歩です。
- 相手へ問い合わせる照会も、データの複製を分析する作業も、財産の流れを追う行為を指す用語です。
初めの三つの記述は、外れ方がそれぞれ違います。報告と研修は、組織としての事件対応ですね。
保管の連鎖の記録は、成果を後で使うための管理です。提訴は訴訟の実務、つまり裁判を起こす手続です。
三つとも、追跡の前後にそれぞれ別の顔で並んでいるんです。四つ目の記述だけは、種類が違います。
語そのものの取り違えなんですね。照会は、情報を問い合わせる一般の調査行為です。
データの複製にかかわる分析は、データの解析の概念です。どちらも、財産の流れを追う行為を指す言葉ではありません。
似た響きの用語に引っ張られていませんか。
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