資産不正流用 不正支出の手口類型(レジからの支出)
返金の記録は増えても商品は戻らない
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、店頭の端末へ返金や取消を打ち込んで現金を抜く型、つまりレジからの支出の手口を整理していきますね。
架空返金と返金額の水増しがどこで分かれるのか、一緒に見ていきましょう。
判断の軸は、現金が合っているかではなく、返金の記録は増えているのに商品は戻ってきていない、というずれがあるかなんです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、締めのときにレジの記録と手元の現金が合っていても、それだけでは安心できないということですね。
見にいくのは現金の合致ではなく、返金の記録と商品の動きのずれのほうなんですよ。
この記事で分かること
- レジの返金や取消を使う型が、不正の体系図のどこに並ぶのか
- 架空返金と返金額の水増しが、どこで分かれるのか
- この手口が、定義・目的型、範囲の広狭型、事例分類型と、それぞれどう相性がよいと想定されるのか
資産不正流用: 不正支出の手口類型(レジからの支出)(CFE-S1-D04-01)
よくある誤解
先に、単独で示されたら誤りになる記述を並べておきましょう。
- 不正支出に当たるのは、レジから抜く型だけである
- 該当するのは、小切手を操る型と、請求書を使う型に限られる
- 給与を使う型と、経費精算を使う型だけが該当する
- 返品を装った返金では、商品が倉庫へ戻るので、帳簿の在庫と現物は合ったままになる
- 返品を装った返金では在庫はまったく動かず、ずれるのは現金だけである
どれも、一部分だけを見れば正しそうに読めますよね。ところが、はじめの三つには落とし穴があります。
範囲を「だけ」で締めた瞬間に、同じ箱へ入るはずの他の型が締め出されてしまうんです。あとの二つは、在庫と現金の動きの取り違えですね。
つまり五つとも、そのまま示されたら誤りになる記述なんです。
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