ラーセニーの発見
不足そのものと、不足を消した跡を見る
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、すでに帳簿に記入された現金が抜かれたときに、それをどう見つけるかを扱います。
帳簿の金額と手元の現金が合わない日を思い浮かべながら読んでみてください。
記録が残る手口では、不足そのものに加えて、不足を消すために触られた記録も手がかりになります。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、足りない金額だけでなく、その不足を見えなくするために触られた記録のほうも雄弁だ、ということなんですね。
この記事で分かること
- 記録と現金の食い違いが監査証跡になり、記録前の手口より発覚しやすくなる理由
- 記録と現金の突合、アクセスコードと勤務時間、現金勘定への直接仕訳という着眼
- 兆候の識別・半分正しい複合記述・範囲の広狭という、3通りの問われ方
資産不正流用: 現金受領の発見策(ラーセニーの発見)(CFE-S1-D03-06)
よくある誤解
ここでも、それ1つだけで示されたら誤りになる記述を並べておきましょう。
- 台帳の数字と手元の現金がずれて足がつきやすいのは、記録前に抜くスキミングである
- 記録後の抜き取りでは残高がずれるが、レジ記録と現金の突合ではそのずれを捉えられない
- 発見に効くのは直接の照合だけで、担当の交代や職務の分担は発見とは関係がない
- 現金勘定への直接の記入は、日常の処理なので気にしなくてよい
上から2つ目の記述を見てください。前半の説明は正しいのに、結論だけがひっくり返っている形ですよね。
この形が、正誤で問われたときにいちばん滑りやすい場所なんです。
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