スキミングの発見
突合で出ない分は、帳簿の外から探す
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、帳簿に載る前に抜かれた現金を、どうやって見つけにいくかを扱います。
突き合わせれば見つかるはず、という手前の直感をいったん手放すところから始めましょう。
記録に載らなかった売上は、売上勘定の分析や仕訳の精査に加えて、現物と外部の情報という帳簿の外側からも探しに行きます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、入口で消えたお金は、出口の側から逆に照らす、ということなんですね。
出口とは、償却と残高と在庫のことです。償却とは、回収できない代金を損として落とす処理ですね。
この記事で分かること
- 記録が作られていない抜き取りでは、記録どうしの突合が空振りする理由
- 実地棚卸、入金日と記帳日のかい離、仕訳の精査という、兆候の出る場所
- 兆候の識別・絶対語・半分正しい複合記述という、3通りの問われ方
資産不正流用: 現金受領の発見策(スキミングの発見)(CFE-S1-D03-03)
よくある誤解
発見の話でも、それ1つだけで出たら誤りになる記述を先に置いてみましょう。
- レジの売上データと手元の現金を突き合わせれば、記録前の抜き取りも炙り出せる
- 監査証跡を残さないのはラーセニーの側で、スキミングより発見が難しい
- 2つの類型は痕跡の残り方に差がなく、発見の難しさは本質的に同じである
- 発見に効く手段は1つに絞られ、周辺の勘定を横断して見る必要はない
いちばん手前の直感が、そのまま誤りになる並びですよね。つまり、照合すれば見つかる、という感覚があるでしょう。
その感覚をいったん手放すところから始まるんです。
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