資産不正流用 不正支出の発見策(レジからの支出)
記録の穴は調査を始める入口
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、レジからの支出に気づくための手当て、つまり発見策を見ていきますね。
現金の残高ではなく、レジの記録と現物の突き合わせに手掛かりを探しにいく、という話なんです。
判断の軸は、記録に残った穴を欠陥として片づけるのか、調査を始める入口として扱うのかなんです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、兆候は不正を確定させる証拠ではなく、注意信号として成り立てば足りるということですね。
別の原因で説明がつくとしても、兆候の判定は倒れないんですよ。
この記事で分かること
- 現金の合計だけを見る点検が、なぜすり抜けてしまうのか
- 記録の途切れや承認下限の直下といった兆候を、どう束ねて見るのか
- この論点が、兆候・レッドフラグ識別型、範囲の広狭型、絶対語・保証型と、それぞれどう相性がよいと想定されるのか
資産不正流用: 不正支出の発見策(レジからの支出)(CFE-S1-D04-03)
よくある誤解
単独で示されたら誤りになる記述を、先に並べます。
- 兆候として認められるのは、取消に上長の承認記録が無い場合だけである
- 兆候として認められるのは、レジの中に従業員名義の私物小切手が混じっている場合だけである
- 兆候として認められるのは、承認基準をわずかに下回る少額の取引が続く場合だけである
- 記録の途切れは別の原因でも説明がつくのだから、不正の兆候としては成り立たない
上の三つは、挙げている中身そのものは兆候として正しいんです。ところが「だけ」を足してしまいました。
そのせいで、同じ強さを持つ他の兆候が締め出されていますよね。四つ目は逆に、兆候という言葉の強さを読み違えた形です。
つまり、確定と兆候を同じ物差しで測ってしまったんですね。
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