不正リスクアセスメントの目的
犯人ではなく弱みを先に探すんです
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、不正リスクアセスメントが何のためにやる作業なのかを扱います。
犯人を捕まえる作業の一種だと思われがちなんですが、この評価が見ているのは人ではなく、組織の側のしくみのほうなんですね。
不正リスクアセスメントは、犯人を探す作業ではなく、組織の弱いところを先に探す作業です。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、不正が起きる前に組織の弱いところを洗い出して、先に手を打てるようにしておく営み、ということですね。
この記事で分かること
- 不正リスクアセスメントの目的が、犯人の特定でも損失額の算定でもないこと
- どの組織にもそのまま当てはまる唯一の型はなく、ずっと続けていく作業として考えること
- 出題型に、定義・目的型、隣の作業とのすり替え型、目的の格下げ型という三つの軸があること
不正リスクアセスメントの目的(CFE-S3-D06-01)
よくある誤解
まず、その記述だけが出てきたら誤りになる読み方を、先に並べておきますね。
- 内部統制が有効に働いているかを確かめる作業そのものが不正リスクアセスメントだ、という読み方
- すでに起きた不正を見つけ出す発見手続だけが目的だ、という読み方
- 不正が起きたときの損失額を金額で見積もることが目的だ、という読み方
- 特定の人が不正をしたかどうか、その有罪と無罪を立証することが目的だ、という読み方
一つ目の読み方は、別の作業の目的をそのまま持ち込んだ形なんです。二つ目の読み方は、時点がずれています。
不正リスクアセスメントは、不正が起きる前に構える営みですよね。三つ目の読み方は、評価の一部分を全体の目的にすり替えた形です。
四つ目の読み方は、役割の取り違えですね。つまり、四つのつまずき方は、どれも中身が違います。
だから、一言でまとめて片づけないでください。
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