不正と不正リスクの区別
高いリスク評価は不正の証拠ではありません
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、不正と不正リスクをどう区別するのかを扱います。
不正リスクという言葉は、不正そのものの言い換えではないんですね。ここが最初の分かれ目なんです。
不正は起きた事実、不正リスクは組織が抱える弱みで、この二つは証拠がつなぐまで別の段に置いておくんです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、高リスクという評価は証拠を積極的に探しに行くべき場所を教える指標であって、その場所で不正が起きていると結論づけるための材料ではない、ということですね。
この記事で分かること
- 不正リスクが、動機と機会と正当化の三つを兼ね備えた人に対して組織が負う弱さであること
- リスク評価、兆候、証拠、結論が、それぞれ別の段に置かれていること
- 出題型に、用語当て型、飛躍型、近い言葉とのすり替え型という三つの軸があること
不正と不正リスクの区別(CFE-S3-D06-02)
よくある誤解
ここでは、その記述だけが出てきたら誤りになる読み方を、先に並べますね。
- ある領域が高リスクと評価されたのだから、そこでは不正が現に起きている、という読み方
- 不正リスクとは、監査をする側が判断を誤ってしまう可能性のことだ、という読み方
- 不正リスクは、社内の人が起こす不正だけを指す言葉だ、という読み方
- 不正リスクとは、景気や規制のような組織の外側の条件をまとめた呼び名だ、という読み方
一つ目の読み方は、評価から事実へ段を飛び越えています。二つ目の読み方は、誰がリスクを負うのかという主体の取り違えですよね。
三つ目の読み方は、指す範囲を狭めすぎています。四つ目の読み方は、別の分け方の軸をそのまま名前にしてしまった形です。
つまり、四つとも誤りの理由が違います。だから、一本にまとめずに書き分けておきますね。
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