不正防止技法
効くのは罰の重さではなく見つかると思わせること
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、不正を防ぐ側の仕掛けと、見つける側の手立てを、どちらの働きに当たるのかで整理していきますね。
抑え込む担い手を一つに決めてしまう読み方も、あわせて見ておきましょう。
不正防止でいちばん効くのは、罰の重さではなく、不正は発覚するという認識を組織じゅうに行き渡らせることです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、統制が防止の力になるのは、不正を働こうとする人が発覚の可能性を感じたときだ、ということなんですね。
この記事で分かること
- 予防側の仕掛けと、発見側の分析的レビューが、それぞれどこに位置づくのか
- 遵守(コンプライアンス)と抑止(ディテレンス)を、説明文の中身からどちらの名前かを当てる見分け方
- 範囲の広狭型と名称のすり替え型という、二つの出題パターンの見抜き方
不正防止技法(CFE-S3-D05-01)
よくある誤解
はじめに、単独で示されたら誤りになる書き方を並べておきます。
単独で、というのは、ほかの記述と組み合わせずに、その一文だけを示された場合という意味ですよ。
- 組織による犯罪を抑え込む取組みといえば、企業が自分の姿勢や組織構造を改めることだ
- 買い手である消費者からの圧力こそ、法令違反を封じ込めるうえで最も有効な手段だ
- 法執行の二大戦略は、執行(エンフォースメント)と抑止(ディテレンス)の組合せだ
- 抜き打ちの監査には、見つける働きはあっても、思いとどまらせる働きはない
つまずき方は一つずつ違うんです。一つ目は、担い手を一つに決めてしまった取り違えですね。
担い手とは、ここでは圧力をかける側のことですよ。圧力をかける側は企業自身だけではありません。
政府の介入と消費者の行動という残りの担い手が、数えから抜け落ちてしまうんです。
二つ目は、実在する一系統を「最も有効」と最上級で言い切った点が行き過ぎです。三つ目は、対になる語の入れ替えですね。
誤りは執行の側で、正しい対は遵守です。四つ目は、一つの手立ての効き目を片側だけに切り詰めた作りなんです。
つまり、つまずいた場所は一つずつ違うということですね。並んだ記述は、言い過ぎと取り違えを分けて数えてみてください。
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