文書鑑定の鑑識技法と概念
読み取ろうとして手を加えた時点で失われる
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、紙の文書を鑑定へ回すときの技法と概念を見ていきますね。
偽造の類型の名前と、筆圧のくぼみの追い方。そして、原本にやってはいけない扱い。
この三つが中心になります。
文書鑑定では、読み取ろうとして原本に何かをした時点で、その先の鑑定が失われるんです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、自分で読もうとせず、鑑定できる形のまま渡すということですね。
この記事で分かること
- 偽造の作り方を表す言葉と、材料の年代を表す言葉が、別の棚にあること
- 紙の文書を鑑定へ回すときに、やってはいけない扱い
- この論点で想定される三つの出題の型と、その切り方
文書鑑定の鑑識技法と概念(CFE-S2-D05-90)
よくある誤解
この論点でも、単独で出てきたら誤りになる記述を先に並べますね。
- 筆跡から書き手の性格や人物像を読み取ろうとする筆跡学は、文書の真正性を鑑定する法文書検査と同じ分野だ、という記述
- 見本を見ずに記憶や自分の癖で書いた偽造も、模写・透写による偽造と呼ぶ、という記述
- 用紙の材料が、その文書に書かれた作成日の時点ではまだ無かった物である状態は、筆圧のくぼみの問題として扱う、という記述
- 筆圧のくぼみは、鉛筆でこすったり水を垂らしたりして読み取ればよい、という記述
一つ目の記述は、「筆跡」という共通の語につられて、目的の違う分野を一つにまとめてしまった誤りです。二つ目と三つ目は、類型の名前どうしの取り違えですね。
四つ目だけは、種類が違います。原本を壊す扱いを、見つけ方として置いてしまっているんです。
名前の取り違えと、扱いの誤り。この二つは、別々に覚えておきましょう。
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