不正対応計画の策定
決めるのは答えではなく初動の道筋
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、不正の疑いが出たときに開く不正対応計画が、いったい何を決めておく文書なのかを整理しますね。
金曜の夕方に相談を受けた場面を思い浮かべながら読んでみてください。
不正対応計画が決めるのは、誰が誰に何をするかという道筋であって、事案ごとの答えではないんです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、対応計画は調査の中身を先に決めておく文書ではなく、誰が、誰に、何を、どの順で動くのかという道筋を示すもの、ということなんですね。
細かい手順は後からでかまいませんから、まずはこの一文だけ持ち帰ってみてください。
この記事で分かること
- 不正対応計画が決めるのは、答えではなく初動の道筋
- 一貫性と画一性の違い、そして初動に欠かせない三つのこと
- この論点の問われ方3パターンと、絶対語が出たら立ち止まる二段構え
不正対応計画の策定(CFE-S2-D01-01)
よくある誤解
はじめに、単独で提示されたら誤りになる記述を並べておきます。つまり、その一文だけを取り出して読むと間違いになる、という意味なんですね。
- 「対応計画は、あらゆる事態を想定して手順を細かく定めておくべきである」
- 「どの事案にも同じ流れで臨めるよう、手順を一つに固めておくべきである」
- 「兆候が出た直後にすることは、深刻さの見立てだけである」
つまずく場所は、三つとも違います。一つ目の記述は、緊迫した場面で本当に使える形かという視点が抜けています。
二つ目の記述は、事案ごとに性質が違うという前提を落としています。
三つ目の記述は、相談先を決めることと、資料の保全、つまり資料をそのままの形で残すことを取りこぼしているんですね。
外れる理由が違いますから、外し方も別々に覚えておきましょう。
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