調達不正の発見策
兆候は向きで仕分けます
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、調達不正の発見策を、共謀や請求の操作の跡がどこに残るのかという形で整理していきます。
兆候を並べて終わりにしない、次の一手まで見ていきましょう。
兆候は、それが競争を狭める向きに働くのか、統制が効いていることを示すのかで仕分けます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、競争が狭まる向きか、統制が効いている向きか、を先に仕分けるということなんですよ。
この記事で分かること
- 業者どうしの共謀と、発注側の内部者が絡む場合に、段階ごとに現れる兆候
- 兆候を見つけた後に進む手続と、そこで開く記録
- 兆候・レッドフラッグ識別型・事例分類型・手続の順序型という三つの出題型の切り方
調達不正の発見策(CFE-S1-D20-05)
よくある誤解
それだけを示されたら誤りになる記述を、先に並べておきます。
- 応札してくる業者の数が例年より著しく多いことは、業者どうしの共謀を示す典型的な兆候である
- 業者どうしの共謀は、落札の持ち回りだけを見ていれば拾える
- 在庫の再発注点が需要予測に沿った最適な水準にあることは、過大な調達を疑わせる兆候である
- 案件ごとに違う業者が落札していることは、仕様が絞られている疑いを裏づける
誤解の一つ目から見ていきましょう。応札してくる業者が多いこと自体は、参加が制限されている状態を示しません。
ですから、それだけでは共謀を直接示す兆候になりません。二つ目の誤解は、兆候の取りこぼしなんですね。
落札できなかった業者への下請発注も、共謀の姿です。必須の条件を満たさない弱い札も、同じです。
資格のある業者が理由もなく応札しないことも、同じ共謀の姿なんですね。三つ目と四つ目の誤解は、理由がまた違います。
統制が効いている状態を疑いの側へ置いてしまったものです。どちらも、在庫や競争の管理が働いていることを示していますよね。
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