調達不正の手口類型(落札者決定後の段階)
落札後は値段か中身かで見分ける
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、契約が動き出した後に現れる調達不正の手口を、請求書の中と納入物の中の二か所に分けて見ていきます。
安値で取った工事の金額が着工後の変更で積み上がっていく場面を、思い浮かべてみてくださいね。
落札後の手口は、値段を膨らませたのか、納めた中身が足りないのかで切り分けます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、請求の額をいじるか、納めた中身を薄くするか、という二つのどちらかに落ちるということなんですね。
この記事で分かること
- 変更命令書の濫用や費用の不正請求など、請求書の側に現れる手口
- 契約水準を満たさない財・役務の提供と、納入物の側に出る兆候
- 事例分類型・条件のすり替え型・階層すり替え型という三つの出題型の切り方
調達不正の手口類型(落札者決定後の段階/types of procurement fraud schemes during the post-award phase)(CFE-S1-D20-03)
よくある誤解
それだけを示されたら誤りになる記述を、先に並べておきます。
- 単価の高い技術者が担当した作業を、単価の低い作業員がやったことにして安く請求するのも労務費の水増しである
- 同じ作業の繰り返しで工数が減る分を見積りに反映するのは、値引きを隠す操作である
- 材料の仕入れで受けた値引きや返金を発注者に伝えなくても、請求書の額面どおりに請求していれば水増しにはならない
- 契約の基準に届かない品を納めることは品質管理の話であって、調達の不正ではない
初めの二つの誤解は、向きが逆です。原価を安く見せる請求も、より正確な見積りも、水増しとは反対を向いていますよね。
三つ目の誤解が落としているのは、受けた値引きを黙っていること自体が水増しの手口だ、という点なんですね。四つ目の誤解は、切り分けそこねです。
値段の話と、納めた中身の話を取り違えています。
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