証券不正の制度・枠組み
ルールの出どころで強制力が変わります
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、証券のやり取りを律するルールが、国と市場と国際的な機関のどこから出てくるのかを整理していきます。
似た顔をして並んでいますが、届く力の強さは同じではないんです。
制度を問われたら、ルールを作ったのが国か、市場そのものか、国際的な機関かを先に決めて、強制力の強さをそこへ合わせます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、証券の規制は、国が作る法律と取引所が作るルールの二階建てで動いている、ということですね。
この記事で分かること
- 証券規制・証券取引所・国際的な枠組みが、それぞれどこまでの力を持っているのか
- 場を運営する側と、ルールを執行する側と、売買する側が、どこで分かれるのか
- 制度の論点で想定される三つの問われ方と、名前を答えるときの手順
なお、証券の分野では、法域、つまり法律の通用する範囲によって話が変わります。当てはまる法律も、動く当局も、国によって違うんです。
ですからここでは、国をまたいで通じる一般的な考え方として整理していきますね。
証券不正の制度・枠組み(CFE-S1-D11-01)
よくある誤解
まず、単独で提示されたら誤りになる記述を並べておきます。
- 証券取引所は民間の自治組織ですから、国の規制を受けることはありません
- 証券規制の中身はどの国でも同じで、国ごとの違いはありません
- 国内の証券の法律は国内の取引だけに届き、国外の行為に及ぶことはありません
- 証券規制の目的は、投機的な売買を減らし、投資家の元本を保証することにあります
- 国際的な機関が示す基準は、各国の市場参加者を直接に縛ります
どれも、それらしく読めてしまいますよね。共通しているのは、一段ずらしてある点なんです。
ずらされているのは、ルールの出どころか、ルールの届く範囲か、目的の置き場所です。単独で出てきたら誤りになる記述として、先に頭へ入れておいてください。
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