マネーロンダリングの定義
稼いだ場面ではなく、装った場面を見る
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、マネーロンダリング(Money Laundering)の定義を扱います(論点CFE-S1-D10)。
不正で手に入れたお金が、そのあとどう扱われるのかを追いかけて、横領やキックバックとどこで分かれるのかを見ていきましょう。
不正なお金かどうかではなく、手に入れたあとに出どころを装う動きが加わっているかどうかで、マネーロンダリングかを決めます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、お金を得る行為ではなく、得たお金の顔を作り替える行為のほうを見る、ということなんですね。
この記事で分かること
- 前提となる犯罪と、そのあとの洗浄を、時系列のどこで切り分けるか
- 横領やキックバックと同じ枠に入れてよいのかを、何で決めるか
- この論点の出題型を三つ、切り方つきで
マネーロンダリングの定義(CFE-S1-D10-01)
よくある誤解
まず、それだけを単独で出されたら誤りになる記述を並べます。なお、この記事では、マネーロンダリングを短く「洗浄」とも呼びますよ。
- 会社の口座から現金を抜いて生活費に充てる行為も、洗浄に当たる
- 発注先から見返りを受け取って便宜を図る行為も、同じ枠に入る
- 融資の申込書に嘘の年収を書く行為も、同じである
- 洗浄が成功する条件は、三つの段階を順序どおりに通ること
- 段階の名前、手口の名前、受け皿の事業(汚れたお金を受け入れて売上に見せる商売)、対策の体制(洗浄を防ぐ側の組織の作り)は、まとめて覚えればよい
この一覧の初めの三つは、別の不正の説明としてなら成り立ちます。ただし、マネーロンダリングそのものの説明として単独で出されたら誤りなんですね。
四つ目の記述は、三段階という洗浄の組み立ての説明を、成功の条件にすり替えています。
五つ目の記述は、段階と手口と受け皿と体制を、高さの違いを見ずにひとまとめにしています。
つまり、同じ列に並べてはいけないものを並べている、ということなんです。
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