マネーロンダリングの手口類型
閾値のすぐ下でそろう金額を疑う
オーディットコア・ハブのアキラです。
この記事では、報告の義務や内部の手続を避けられるように取引を仕組む手口、ストラクチャリング(構造化)とスマーフィングを扱います。
金額の刻み方そのものに目を向けていきましょう。
肩書きや業種ではなく、金額が閾値のすぐ下でそろい、それが反復しているかどうかで構造化を疑います。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、業種や肩書きよりも、金額の並びのほうがよほど多くを語る、ということなんですね。
この記事で分かること
- 閾値のすぐ下で金額がそろい、反復しているかで構造化を疑う見方
- 書類の不正や売上の計上と、金額の刻み方を、道具立てで分ける切り分け
- この論点の出題型を三つ、切り方つきで
マネーロンダリングの手口類型(CFE-S1-D10-03)
よくある誤解
それだけを単独で出されたら誤りになる記述を、先に並べます。
- 小切手の偽造やねつ造は、金額を刻む手口と同じ類型である
- 小売店主が繰り返し現金を入れているのだから、通常の売上入金である
- 報告の基準を大きく超える多額の現金を一度に入れる行為が、報告回避の典型である
- 生命保険を契約して解約し、返戻金の形で出どころをぼかす手口を、スマーフィングと呼ぶ
- 押し込み販売のような売上計上の操作も、現金の刻み方を問う類型に含まれる
一覧の初めの一つと終わりの一つは、書類の不正と売上の計上を、金額の刻み方と同じ列に置いた記述です。
二つ目は肩書きで通常の入金と決めた記述、三つ目は刻み方の向きを逆に取った記述です。四つ目は、割る対象を契約と読んでしまった記述なんですね。
刻むのは金額でしょうか。書き換えるのは書類でしょうか。
それとも、使うのは保険でしょうか。つまり、争点は道具の違いですよね。
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