継続的な専門的能力開発が必要になる状況
知識の陳腐化は、客観性でなく熟達性の問題
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、リスクの変化に知識が追いつかないと自覚する状況を取り上げます。
それでも多忙を理由に、研修への参加を見送ってしまう場面です。その状況が反しているのは、どの責任なのかを見ていきますね。
能力の陳腐化を放置する状況が反しているのは、客観性でも関係維持でも資源管理でもなく、専門的能力を維持し継続的に開発する責任です。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、ここで放置されているのは能力の陳腐化、つまり自分の力が古びていくことですね。
偏りでも、対人関係でも、資源配分でもありません。
この記事で分かること
- グローバル内部監査基準(GIAS: Global Internal Audit Standards)は、ドメインII 原則3「熟達性・専門的能力の発揮」を置いています。
その原則と基準3.2「継続的な専門的能力の開発」が、それぞれ何を求めているか - 自分の能力は自分、部門総体の能力はCAE、という責任の分担が、そのまま出題の仕掛けになること
- 責任主体・権限型・近接概念の比較型・事例適用型という、三つの問われ方があります。そこで正しそうに見える記述を落としていくときの、比較の軸
継続的な専門的能力開発が必要になる状況(P1-B-04-h)
よくある誤解
リスクの変化に知識が追いつかないと自覚しながら、多忙を理由に研修への参加を見送ってしまいます。そんな状況を考えてみましょう。
この状況が反しているものとして単独で出されたら誤りになる記述を、先に並べておきますね。
- 客観性を維持する責任
- 監査対象部門との良好な関係を維持する責任
- 監査資源を効率的に管理する責任
三つとも、内部監査の世界で確かに語られる責任ですよね。ところが、この状況が損なっているのは、そのどれでもありません。
とりわけ客観性は、倫理の原則として身近なぶん、つい手が伸びてしまいます。
身近な語ほど誤答として強い。これは、この論点にかぎらず覚えておきたい性質なんです。
よく知っている語が並んでいると、知識を確かめられた気分になって、そこで手が止まります。知っている語を見つけた安心感は、判定の根拠にはなりませんよね。
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