情報を集めて確かめる調査スキル
多数決でも最新でもなく、出所と裏付け
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、複数の情報源が食い違っている場面から始めます。
何を重視すべきか、調査スキルの重心がどこにあるのかを見ていきますね。集める力の話ではなく、集めたものをどう扱うかの話です。
情報が食い違うときに効くのは、量でも新しさでもなく、出所の信頼性の吟味と、独立した情報源による裏付けです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、数えるのは情報源の数ではなく、独立した確認の回数だということですね。
そのうえで食い違いが残ったら、原因まで確かめます。動いていることと、確かめていることは別ですよ。
この記事で分かること
- グローバル内部監査基準(GIAS: Global Internal Audit Standards)は、専門職としての懐疑心(基準4.3)と、分析及び評価のための情報収集(基準14.1)を置いています。
この二つが、集めた情報に向き合う構えをどう支えているか - 言及の多さ・日付の新しさ・内部資料の優先という進め方が、なぜ情報の正しさを支えないのか
- 最善解型・条件のすり替え型・絶対語型という三つの問われ方で、正しそうに見える記述を落としていくときの比較の軸
情報を集めて確かめる調査スキル(P1-B-04-c)
よくある誤解
複数の情報源が食い違っているとき、最も重視すべきことは何でしょう。単独で出されたら誤りになる記述を、先に並べておきますね。
- 言及している情報源が最も多い内容を、正しいものとして採る
- 日付が最も新しい情報源だけを採用し、ほかは捨てる
- 内部の過去の監査調書を最優先し、外部の新しい情報は参考程度にとどめる
どれも、忙しい調査の現場では手が伸びる進め方ですよね。ところが、量の多さも新しさも、それだけでは情報の正しさを支えてくれません。
手元にあることも同じなんです。三つとも、確かめる手順を省いた点で共通しています。
省いた理由が、効率だったり、慣れだったりするだけの違いなんです。
しかも三つとも、行動としては「何かを選んでいる」ので、動いている感じがありますよね。ただ、動いていることと、確かめていることは別なんです。
三つのどれを採っても、食い違いの原因は分からないまま残ります。原因が分からないまま結論だけ決まる。
それが、この三つに共通する落ち方なんです。
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