経営管理者報告プロセスの監査
作る側ではなく、確かめる側
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、内部監査部門が行うアシュアランス業務のうち、経営管理者報告プロセスの監査を取り上げます。
報告の信頼性を確かめてほしいと頼まれたとき、どこまで踏み込んでよいのでしょうか。作る側と確かめる側の線を、一緒に引いていきましょう。
内部監査は、報告書という成果物を作る側ではなく、その数字が生まれてくる統制を、独立・客観的な立場から評価する側です。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、評価する相手は報告書そのものではなく、データを集めて外へ出すまでの内部統制なんですね。
この記事で分かること
- 内部監査が評価するのは報告書そのものではなく、どこまでの何なのか
- 親切心から始まる関与が、なぜ自己レビュー(self-review)の脅威になるのか
- 記事の後半で扱う3つの出題型(責任主体・権限型、独立性・客観性型、定義・目的型)で、何に気づけば外せるか
経営管理者報告プロセスの監査(P1-A-05-g)
よくある誤解
まず、単独で提示されたら誤りになる記述から並べますね。
- 内部監査が報告書の草案を執筆するのは、アシュアランス業務としての支援にあたる
- 何を開示するかの判断に内部監査が加わると、報告の客観性が高まる
- 表現や体裁を整えて読みやすくするのは、内部監査が出せる付加価値である
- 報告書に載った数値が正しければ、報告プロセスの評価としては完了する
上の3つは、成果物を作る側に回ってしまう誤りです。最後の1つは、評価の対象を取り違える誤りになります。
どれも「役に立とうとした結果」に見えるところが、この論点の難しさですね。
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