コーポレート・ガバナンス枠組みの役割
会社を動かす人を誰が見張るのかの土台
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、コーポレート・ガバナンスという枠組みが何を受け持つのかを整理していきます。
監査や内部統制や遵法といった近い言葉と、どこで線が引かれるのかを見ていきましょう。
ガバナンスかどうかは、遵法や財務報告といった個別の目的ではなく、権限と責任の配り方と説明責任という監督の枠組み全体を指しているかで見分けます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、会社を動かす人を誰がどう見張るのかを決めておく仕組みのことなんですね。
まずは、上の一文を声に出して読んでみてください。
この記事で分かること
- ガバナンスが、遵法やリスク対応や不正対応とどこで線を引かれるのか
- 監督の枠組みが必要になるのは、持ち主と動かす人が別人になった時点からだということ
- 出題に、範囲の広さ・正しい特徴の並べ方・事例の当てはめという三つの切り口があること
コーポレート・ガバナンス枠組みの役割(CFE-S3-D02-01)
よくある誤解
はじめに、単独で示されたら誤りになる読み方を並べておきます。
- ガバナンスの目的を、財務諸表に重要な誤りがないかを独立した立場から確かめて意見を述べることだとする説明
- ガバナンスの目的を、財務報告が正確で信頼できる状態を保つことだとする説明
- ガバナンスの目的を、守るべき法令が守られていると合理的に言える状態を得ることだとする説明
- 説明責任と報告の道筋がはっきりしていれば良い統治の特徴を言い尽くしたことになる、という整理
- 会社の規模が大きくなるほど強い監督の仕組みが必要になる、という見方
初めの三つは、別の機能の目的を、統治の目的の位置に置き換えた取り違えなんです。ここでいう別の機能とは、監査と内部統制と遵法の三つです。
内部統制とは、財務報告を正しく保つために会社の中へ組み込んだ仕組みのことですね。遵法とは、つまり守るべき法令を守ることです。
四つ目は、正しい特徴の一部だけで全体を語ったものになります。五つ目は、必要度の物差しを規模にすり替えたものなんです。
誤りの理由が、それぞれ違うということですね。
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