不正検査報告書の目的と読者
社外のいちばん厳しい読み手を先に置く
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、不正検査報告書を読む可能性のある相手の顔ぶれと、そこから決まる書き方の基準を見ていきます。
読み手をどこまで広く見込んでおくかで、書いてよい一文が変わってきますよ。
報告書は、社外のいちばん厳しい読み手に読まれても耐える書き方を、最初の一文から貫きます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、報告書は最初から外の目を織り込んで書く文書だ、ということですね。
社外には出ないと決めてかかって、根拠の乏しい評価や言い切りを残すのは、踏み越えた側です。そこが分かれ目になりますよ。
この記事で分かること
- 報告書を読む可能性のある相手と、そこから決まる書き方の基準
- 秘匿特権の表示を入れることと、その保護が保証されることの違い
- 三通りの出題型と、その切り方
不正検査報告書の目的と読者(CFE-S2-D12-01)
よくある誤解
はじめに、単独で提示されたら誤りになる記述を並べておきます。
- 調査報告書は社内で回して終わる文書だから、外へ出回る心配をせずに書いてよい
- 相手方の弁護士に読まれる場面を想定するのは、相手を敵視した偏った書き方になる
- 報告書を読むのは、調査を依頼した経営陣と社内の担当者だけである
- 弁護士の要請で作った報告書に秘匿特権の表示を入れておけば、その保護は確実に守られる
つまずいている場所は、それぞれ違います。一つ目の記述は、文書がどこまで届くかの見込みを誤っています。
二つ目の記述は、厳しい読み手を先に置く意味を取り違えているんです。三つ目の記述は、読み手の顔ぶれを数え落としています。
四つ目の記述は、表示を入れるという行為と、その効果が保証されることを重ねてしまっています。一つずつ、なぜそうなるのかを追っていきましょう。
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