直接証拠と状況証拠の区別
肩書きではなく、推し量りが要るかで決まる
オーディットコア・ハブのアキラです。
この記事では、手元にある事実が推し量りを一段はさまずに争点へ届くのか、それとも一段はさんではじめて届くのかを見分けていきますね。
証拠の形や語り手の肩書きにつられないための軸を、一緒に押さえておきましょう。
直接か間接かを決めるのは、証拠の形でも語り手の肩書きでもなく、その中身が推し量りを一段はさまずに争点へ届くかどうかです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、見るのは中身の届き方であって、証言なのか物なのかという形でも、専門家かどうかという肩書きでもない、ということなんですね。
この記事で分かること
- 直接証拠と間接証拠(状況証拠)を分ける軸と、証拠の形をもとにした区分との違い
- 不正の意図が間接証拠に支えられて証明されていく理由
- この論点で想定される出題型3つと、迷ったときの見分け方
直接証拠と状況証拠の区別(CFE-S2-D04-01)
よくある誤解
まず、それ1つだけを示されたら誤りになる記述を並べておきます。
- 事件の直後に被疑者の口座へ多額の入金があったという銀行の記録は、犯行そのものを示す直接証拠です
- 当日に落ち着きを失っていたと語る同僚の話は、行為そのものを示す証拠です
- 法廷会計の専門家が法廷で語った資金の動きは、専門家が述べたのだから直接証拠です
- 推し量りを介して間接的に事実を示す証拠のことを、直接証拠と呼びます
初めの二つは、事実そのものを語っていません。事実のまわりの様子を語っているだけなんですね。
事実と結論のあいだにある推し量りの道すじを飛ばして、いきなり結論へつないでしまっています。三つ目は、語り手の肩書きで証拠を分けてしまった取り違えです。
四つ目は、二つの区分の名前をそっくり入れ替えた誤りですね。正しいか誤りかを判定させる形で、よく作られる崩し方なんです。
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