サイバー不正の手口類型
狙われた先と媒体で名前が決まる
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、サイバー不正の手口の名前が何で決まるのかを整理していきます。
カタカナの名前が次々に出てきて手が止まりやすいところですから、まずは名前を選ぶための物差しを手元に置いておきましょう。
手口の名前は、狙われた先が人の心か仕組みの側かをまず決め、次に、接触の媒体(声かショートメッセージか)、標的を絞ったか、リンクを踏ませずに誘導する仕組みか、で枝を選びます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、名前は二段で決まるということですね。
一段目で狙われたのが人の心か仕組みの側かを分けて、二段目で媒体・標的・誘導の仕組みという枝を選ぶ。この順番だけ体に入れておきましょう。
この記事で分かること
- 手口の名前は、狙われた先と、媒体・標的・誘導の仕組みで決まること
- フィッシングとファーミングの分かれ目は、媒体ではなくリンクを踏ませる操作が要るかどうかであること
- 出題では、事例分類、階層すり替え、条件のすり替えという三つの切り口が想定されること
サイバー不正の手口類型(CFE-S1-D18-01)
よくある誤解
まず、単独で示されたら誤りになる記述を並べておきます。どれも、もっともらしく見えるところが厄介なんです。
- 人を欺く手口の一般的な説明として、大量の業務データを解析して機密情報のありかを探し出す行為を挙げる記述
- 同じく一般的な説明として、すぐ背後や隣から画面表示やキー入力を至近距離でのぞき見る行為を置く記述
- システムの未公開の機能を悪用し、本人確認を経ずに入り込む行為を、人を欺く手口と同じ引き出しに入れる記述
- 候補となる文字列を機械的に試して認証符号を割り出す攻撃を、通信の盗み見や入力の記録と同じ動作として扱う記述
- ファーミングとフィッシングの分かれ目を、連絡に使われた媒体の違いだと言い換える記述
つまずく理由は、一つではありません。上の箇条書きの一つ目は、狙う先の取り違えです。
探しにいく相手はデータであって、人の心ではないんですね。二つ目は、のぞき見という個別の手口を、人を欺く手口全体の定義に据えています。
三つ目は、突いているのがシステムの穴です。ここで線を越えているんですよ。
四つ目は、動作の取り違えです。すでにある情報を取るのか、当てにいくのかが混ざっています。
五つ目だけは、物差しそのものの取り違えなんです。媒体と誘導の仕組みという、別の軸を重ねてしまっています。
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