サイバー不正の方法・手段
足場と目的でマルウェアを分ける
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、入り込んだ後に動くマルウェアの類型と、その運ばれ方を整理していきます。
似た名前が並ぶところですから、名前を分ける決め手を先に押さえておきましょう。
マルウェアの類型は、何を足場に増えるかと何を目的に動くかで決まり、拡散の経路に数えられるのは、実行や複製ができるものだけです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、マルウェアは全体をまとめて指す包括的な用語で、その下の名前は足場と目的という二つの軸で分かれるということですね。
経路を問われたときだけは、運べるものかどうかへ物差しを切り替えましょう。
この記事で分かること
- マルウェアの類型は、何を足場に増えるかと何を目的に動くかで分かれること
- 拡散の経路に数えられるのは、実行や複製ができるものだけであること
- 出題では、事例分類、範囲の広狭、半分正しい複合記述という三つの切り口が想定されること
サイバー不正の方法・手段(CFE-S1-D18-02)
よくある誤解
ここでも、単独で示されたら誤りになる記述を先に並べます。用語の階層が絡むので、慎重にいきましょう。
- マルウェアという語を、特定の一種類のプログラムを指す名前として使う記述
- 宿主となるファイルに寄生しなければ増えられない、という前提でワームを説明する記述
- 便利そうな顔をして中に有害な処理を隠すものを、自分で複製を増やして広がるものと同じ類型に置く記述
- 端末に増設されたメモリー(RAM)の部品そのものを、他の端末へ広がる経路として数える記述
- データが壊された場面で、原因になり得る手口を一つに決め打ちする記述
理由はそれぞれ違います。上の箇条書きの一つ目は、言葉の階層の取り違えです。
包括語、つまり全体をまとめて指す言葉を、個別の名前として使っているんです。二つ目と三つ目は、増え方の取り違えですね。
宿主、つまり住みつく先が要るかどうかが抜けています。自分で複製を作れるかどうかも抜けているんです。
四つ目は、コードを運べるものと運べないものの線引きが落ちているんですね。五つ目だけは毛色が違います。
当てはめの誤りではなく、原因を一つに絞る読み方そのものが誤りなんです。
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