汚職の手口類型
優遇の向き・時点・圧力で見分ける
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、目の前の行為が贈収賄やキックバックなど、どの類型にあたるのかを言い当てる手がかりを整理します。
お金が動いた、という事実だけを見ていても、どの類型にあたるのかは最後まで決まらないんですね。
優遇を与えたのはどちらで、その見返りがいつ、どちらから動いたのかを見ます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、優遇を与えた向き、見返りが動いた時点、そして圧力の有無。
この3つで類型が決まるということなんですね。
この記事で分かること
- 汚職の代表的な形(と、隣に置かれる利益相反)と、資産の不正流用との分かれ目
- 類型を決める3つの分かれ目、つまり優遇を与えた向き・見返りの時点・圧力の有無
- この論点の出題型3つ
汚職の手口類型(CFE-S1-D06-01)
よくある誤解
単独で示されたら誤りになる記述を、先に並べておきます。
- 取引先との間で金品が動いていれば、まとめてキックバックと呼べます
- 決裁の承認と引き換えに担当者が金品を求めたのなら、それもキックバックに当たります
- 取引の打ち切りをちらつかせて金品を出させた場合も、キックバックの一種です
- 支払額を水増しして会社に請求する行為は、汚職に分類されます
- 汚職は件数が多く、1件あたりの損失はむしろ小さくなります
どれも、金品が動いた事実や会社が損をした事実だけで、類型を決めています。たしかに汚職の周辺で起きる話ではあります。
ただ、こうした記述が単独で置かれていたら誤りなんです。
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