繰延税金資産
「引いてから掛ける」の順序を崩さない
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、繰延税金資産を何に税率を掛けて計上するかを扱います。
引き算と掛け算のどちらが先か、その順序が分かれ目になるところなんですよ。
繰越欠損金は総額ではなく、使用が見込まれる額だけを基礎に置いて税率は最後に掛ける
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、回収が見込めない部分を差し引いてから税率を掛ける、という順序を崩さないということなんですね。
この記事で分かること
- 繰延税金資産で「引いてから掛ける」順序を固定する理由
- 基礎に置くのが、控除に使える見込みの額だけである理由
- 相殺してよいのが同じ納税主体の中だけであることと、表示する区分
繰延税金資産は何に税率を掛けるか(TX-01-g)
よくある誤解
- 将来減算一時差異の全額に税率を掛けた金額を、そのまま繰延税金資産として計上する
- 回収が見込めない一時差異の金額を、税率を掛けた後の税額から差し引けばよい
- 納税主体が異なる繰延税金資産と繰延税金負債も、まとめて純額で表示してよい
1つ目に挙げた記述は、範囲の取り違えです。2つ目に挙げた記述は、計算手順のすり替えなんですね。
3つ目に挙げた記述は、相殺してよい範囲の言い過ぎです。とくに2つ目は、答えが出てしまうだけに気づきにくい誤りなんですよ。
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