為替リスク方針
原因が相場か相手先かで箱を分ける
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、為替の管理方針が何を守る仕組みなのかを、ひとつずつ見ていきますね。
方針が相手にするリスクの範囲と、相手先の支払能力に由来するリスクとの分かれ目、そして方針を作って承認するまでの順序が、この記事の中身なんですよ。
為替変動リスクかどうかは、原因が相場の変動か、取引先の支払能力かで見分ける
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、損失の原因が相場の変動にあるのか、相手先の支払能力にあるのかで箱を分ける、ということなんですね。
原因が違えば、打つ手もヘッジなのか与信管理なのかで変わってきますよ。
この記事で分かること
- 為替の管理方針が対象とするリスクの範囲と、信用リスクとの分かれ目
- 方針の中身として押さえる4点(許容する限度・ヘッジを発動する条件・文書化・定期的な承認)
- リスクの洗い出しと分類から、文書化、機関の承認と見直しへ進む順序
為替の管理方針は何を守るのか(TR-09-a)
よくある誤解
単独で提示されたら誤りになる記述を、先に並べておきますね。
- 相手先の資金繰りが悪化して代金を回収できなくなる危険も、相場の動きから生じるリスクと同じ箱に入れて管理する
- 為替の管理方針は、作った時点で承認を一度通しておけば、その後の見直しも再承認も求められない
- 方針が守る対象は、決済のときに現れる資金の過不足だけである
上の3つを順に見ますね。1つ目の誤解は区分の混同です。
2つ目の誤解は、統制、つまり社内のチェックの仕組みを省いたことです。3つ目の誤解は範囲の絞り込みです。
どれも社内の会話では通ってしまいそうな言い方ですが、単独の記述として出たら誤りなんですね。
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