社債利息
利息は現金の分と差額の分の二階建て
オーディットコア・ハブのアキラです。
この記事では、割引発行した社債の利息費用を、現金で支払うクーポンと発行差額の当期償却額に分けて組み立てる考え方を扱いますね。
決算をまたぐときに、どの期間の費用として計上するのかという帰属の決め方も、あわせて見ていきましょう。
社債の利息費用は、現金で払うクーポンに発行差額の当期償却額を足す
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、利息費用は「現金で払う分」と「発行差額を期間で割った分」の二階建てだ、ということなんですね。
差し引くのではなく足す、という向きをここで押さえておきましょう。
この記事で分かること
- 割引発行した社債の利息費用を、クーポンと発行差額の償却に分けて組み立てる手順
- 利払日が決算日より後に来るときに、当期の費用をどこまで計上するかの決め方
- 「時点」「主体と手続」のすり替えで作られる誤りの見抜き方
社債の利息はどこまでが費用か(クーポンと発行差額)(TR-07-g)
よくある誤解
単独で提示されたら誤りになる記述を、先に並べておきますね。
- 割引発行した社債の利息費用は、約定利率で計算した現金の支払額から、発行差額の当期分を差し引いて求める
- 決算が半年ごとでも、クーポンと発行差額の償却はそれぞれ1年分を計上する
- 利払期日が翌期にあるなら、決算をまたぐ期間の利息は現金が出る日まで費用にしなくてよい
- 利息の支払は先に済ませ、計算資料と台帳の確かめはその後で構わない
上に並べた記述を、順に見ていきますね。1つ目の記述は、加算と減算の向きの逆転です。
2つ目の記述は、対象期間の取り違えなんです。3つ目の記述は、費用の帰属を現金の動きへ寄せた誤りですね。
4つ目の記述は、手続の順序の逆転です。どれも数字や書類が目の前にあると、自然に見えます。
ところが、単独の記述として提示されたら誤りなんですね。
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