システムの設計と開発
助言はする、設計の採否は決めない
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、新しいシステムの設計と開発に、内部監査人がどこまで関わってよいのかを見ていきますね。
関わらなすぎと関わりすぎ、その間のどこに線が引けるのかを確かめていきましょう。
設計・開発の場面で内部監査人ができるのは統制上の弱点についての助言までで、設計の採否を決めること、承認すること、運用の責任を負うことは行いません。この線を守るからこそ、完成後に自分で公平に監査できます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、助言はできるけれども経営上の意思決定は代行しない、ということなんですね。
この記事で分かること
- 設計・開発の段階で内部監査人が提供できる価値と、プロジェクトの初期に関わる意味
- 助言の先にある三つ(意思決定・承認・運用の責任)が誰に残るのか
- この論点に現れる4つの出題型と、その切り分け方
システムの設計と開発に、内部監査人はどこまで関わるのか(P1-A-06-b)
よくある誤解
新しいシステムを作る場面での内部監査人の関わり方です。単独で提示されたら誤りになる記述を、先に並べておきますね。
- 設計に関わると独立性を失うので、完成後に監査するまで一切関与しないこと
- 助言を求められても、アドバイザリー業務の依頼そのものを断るのが望ましいとすること
- 関与するのであれば、どの設計を採用するかを監査人が決めて承認してよいとすること
- プロジェクトマネージャーを引き受けて、進行と成功に責任を負うこと
面白いのは、この4つが正反対の方向に分かれていることなんです。前の二つは関わらなすぎ、後の二つは関わりすぎ。
正しい位置は真ん中にあります。ただし、その真ん中は「ほどほど」という曖昧な場所ではありません。
線がはっきり引ける場所なんですね。
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