外部監査基準と不正関連責任
第一の責任は経営の側にあります
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、外部監査人が不正についてどこまで背負っているのかを、基準の言い分に沿って見ていきます。
責任の範囲は受験生が最初に混乱する場所なんですよ。
外部監査の基準が定めているのは監査人自身の動き方であって、不正を防ぎ見つける第一の役目を監査人へ移すものではないんです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、基準は責任を付け替える文書ではなく、監査人自身の動き方を書いた文書だ、ということなんですね。
まずはここを声に出して読んでみてください。
この記事で分かること
- 不正を防止し発見する第一義的な責任が誰にあり、監査人はどこまで保証する立場なのか
- 監査上の関心が向く意図的な虚偽表示の二種類と、誤りとの分かれ目
- この論点で想定される出題の型三つと、その見分け方
外部監査基準と不正関連責任(CFE-S3-D04-04)
よくある誤解
ここでは、単独で提示されたら誤りになる記述を先に並べておきます。
- 不正を防ぎ発見する第一の責任を、経営者に代わって監査人が負う、という説明
- 会社が備えるべき内部統制の設計や運用の要件を、監査人が定めて課す、という説明
- 監査人の関心は、経営者自身が実行した不正だけ、あるいは法律上の成立要件をすべて満たした行為だけに限られる、という説明
- 不正リスクの情報を集めるには、関係者への質問だけ、あるいは分析だけで足りる、という説明
上に挙げた初めの二つの説明は、責任の所在の取り違えです。三つ目の説明は、関心の範囲を行為者や法律上の要件で切ってしまう誤りなんですよ。
四つ目の説明は、手続を一つに絞ってしまう誤りです。四つとも、別々の場所でつまずいているんですね。
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