組織行動と犯罪誘発
担当者の人柄より組織の形を見る
オーディットコア・ハブのアキラです。
この記事では、企業が関わる犯罪をなぜ個人の性格で説明しきれないのか、組織の形そのものが持つ働きを一緒に読み解いていきますよ。
担当者を入れ替えれば止まるのか、というところから考えてみましょう。
組織のための不正は、個人の資質ではなく、利益への圧力と分業による見えにくさ、そして忠誠心を高める仕組みという構造から説明します。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、組織の形そのものが誘因、つまり不正を呼び込む力になるということなんですね。
この記事で分かること
- 企業が関わる犯罪が組織文化や価値観に根ざし、分業や地理的な分散が見通しにくさを生むこと
- グロスらやマッカギー、ヴォーンが指摘した圧力と忠誠心の逆説、そして目標や賞与のどこからが踏み越えなのか
- 代表的な出題型は事例分類型、条件のすり替え型、半分正しい複合記述型
組織行動と犯罪誘発(CFE-S3-D01-05)
よくある誤解
一文だけを単独で示されたら誤りになる記述を、先に並べておきます。
- 企業が関わる犯罪の原因は、実行した個人の性格や資質にある
- 摘発が難しくなったのは、犯人が以前より狡猾になったからである
- 組織が複雑なほど統制は強くなり、不正は発覚しやすくなる
- 業績連動の賞与やインセンティブは、それ自体が不正を誘発する
誤解の一つ目は、原因を個人へ押し込めてしまった狭さです。誤解の二つ目は、組織が複雑になったという理由を、人物への評価へずらしたものなんです。
誤解の三つ目は、複雑になることの働く向きを逆にした誤りですね。
誤解の四つ目は、インセンティブ、つまり成果に応じたごほうびと、過大な圧力とを同じものと見た誤りです。四つとも理由がそれぞれ違いますよ。
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