不正支出の手口類型
請求書系は3つの型と変わり種1つで見分ける
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、請求書を入口に会社のお金を出させる型が、どの型に割れるのかを見ていきますね。
事例を読んだときに、どれに当たるかを迷わず決められるようになるのが狙いなんです。
請求書系の型を分けるのは、相手に事業の実体があるか、請求された役務が実際に行われたか、仕入と転売が介在しているか、誰がその会社を設立し支配しているか、という見方です。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、いま挙げた見方を順に当てていって、その事例がどの型に当たるかを絞り込む、ということですね。
この記事で分かること
- 請求書を使った不正支出が、どの3つの型に割れるのか
- 実物が動く上乗せ転売を、実体のない会社による架空の請求とどう見分けるのか
- 取引先の登録情報と帳簿に出る兆候は、どこに現れるのか
資産不正流用: 不正支出の手口類型(CFE-S1-D04-07)
よくある誤解
先に、その記述だけを出されたら誤りになる、という書き方を並べておきます。読み進める前に、どれが引っかかるか考えてみてください。
- 犯人の会社がいったん実物を仕入れて上乗せ転売する型を、実体のない会社による架空の請求と同じものとして扱う記述
- 正規の取引先へわざと払い過ぎて、戻ってきたお金を抜く型を、支払を受け取るためだけの、実体のない会社を新しく作る型と同じに見る記述
- 帳簿に載る前の売上金を抜くスキミング(帳簿に載る前の現金を抜くこと)を、支払側の型に数える記述
- 複数の業者が前もって話し合い、落札者を割り振る行為を、請求書系の型の1つに数える記述
- 実体のない会社が請求する対象は、機械や在庫のような現物が大半だとする記述
いま並べた記述は、どれも同じところでつまずいています。取り違えているのは、次の点ですね。
相手に事業の実体があるか。お金を出させた仕掛けが請求書そのものか。
実物が動いたか。実物と役務、つまり形の残らないサービスのどちらが確かめやすいか。
この4点を外すと、正しそうに見えて誤りになるんです。その記述だけを出されたら誤りになる形として押さえておきましょう。
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