不正支出の予防策
統制を強める側はセーフ、競争をなくす側だけがアウト
オーディットコア・ハブのアキラです。
この記事では、請求書を入口にした不正支出を起こさせないための統制と、かえって統制を弱めてしまう施策の見分け方を見ていきますね。
正しい統制が並んだ中から、逆を向いた1つを抜き出せるようになるのが狙いなんです。
統制を強める側の記述はセーフ、競争をなくす側の記述だけがアウトです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、統制を足す方向はセーフ、透明性を落とす方向はアウト、という向きの見分け方ですね。
この記事で分かること
- 起こさせないための統制と、かえって統制を弱めてしまう施策の見分け方
- 動機を抑える向きと、1人で完結させない向きに、それぞれ何が入るのか
- 「これさえやれば防げる」という言い方に線を引く理由
資産不正流用: 不正支出の予防策(CFE-S1-D04-08)
よくある誤解
先に、その記述だけを出されたら誤りになる書き方を並べておきます。
- 発注する人と出金する人を1人にまとめたほうが、責任がはっきりして望ましいとする記述
- 匿名で申告できる通報の窓口を、不正を減らす仕組みの外に置く記述
- 購買責任者の報酬を客観的な基準に直すことを、不正の抑制と関係のない人事の話とする記述
- 競争入札をやめて取引先を絞れば、関係が深まって不正が減るとする記述
- すでに起きた不正を炙り出す手続を、起こさせないための仕組みと同じ欄に並べる記述
いま並べた記述は、どれも次の2点のどちらかを取り違えています。1つは、統制、つまり不正を起きにくくするための会社の仕組みが、どちらを向いているかです。
もう1つは、その仕組みが効くのはいつか、という時点ですね。向きと時点を外すとどうなるでしょうか。
正しい統制が3つ並んだ中から誤りを1つだけ選ぶ、という作りに、うまく対応できなくなるんです。
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