優先順位の規準
二軸で並ばないときの決め手はどこに
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、限られた監査の資源をどのリスクへ配るか、その順位の決め方を整理していきます。
影響度と発生可能性の二軸で拮抗してしまったとき、何を持ち出すのか。ここが分かれ目なんですね。
二軸で甲乙がつかないときに順位を決めるのは、組織が目標のぶれをどこまで許せるかと、経営陣が何を最優先で守るか、という2つの規準です。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、二軸の掛け算は方法にすぎなくて、対角で並ばなくなった順位を決めるのはリスク許容度と戦略的な優先順位という規準のほうだ、ということなんですね。
この記事で分かること
- 影響度と発生可能性だけでは順位が決まらないとき、何を持ち出して決めるのか
- リスク許容度と戦略的な優先順位という2つの規準が、どこから来るのか
- この論点が問われる3つのパターンと、判断の順序の決めておき方
順位が決まらないとき、何を持ち出して決めるか(P2-A-05-d)
よくある誤解
限られた監査の資源、つまり使える人手や時間を、どのリスクへ配るか。その決め方として単独で提示されたら誤りになる記述を並べますね。
- 影響がいちばん大きいリスクから手を付ける、という記述
- いちばん頻繁に起きているリスクから手を付ける、という記述
- 影響度と発生可能性を掛け合わせた数値の大きい順に、機械的に配分する、という記述
上のふたつは、二本ある軸のうち片方だけで決めてしまった形ですよね。3つめは両方を使っているので、一見まともに見えます。
ところが、掛け算の答えが同じになる組み合わせを裁けないんです。3つとも、順位を決める材料は二軸だけで足りる、と考えています。
その点で共通しているんですね。
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