全社リスク評価を読む狙い
蔓延するリスクを目の前の活動へ
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、ひとつの活動を監査するときに、全社のリスク評価を何のために読むのかを整理していきます。
並ぶ候補はどれも内部監査部門が実際に行っている作業なので、正しいか誤りかでは絞れないところなんですね。
全社のリスク評価は、照合や報告のために読むのではなく、広く行き渡っているリスクを目の前の活動へつなぎ直すために読みます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、全社の一覧を開く狙いは、蔓延するリスクが今回の対象活動にどうつながっているかを理解して、その活動のリスクの一覧へ取り込むことにある、ということなんですね。
この記事で分かること
- 個々の業務の計画で全社のリスク評価を開く、一番の狙いはどこにあるのか
- 蔓延するリスクを、目の前の活動へどうつなぎ直すのか
- この論点が問われる3つのパターンと、狙いの物差しへの持ち替え方
全社のリスク評価を、何のために読むのか(P2-A-05-b)
よくある誤解
この細目でも、単独で提示されたら誤りになる記述を先に並べます。全社のリスク評価に目を通す目的として置かれる記述です。
- 内部監査の評価と経営陣の評価に食い違いがないかを照合するため、という記述
- リスクマネジメントのプロセスが有効に働いているかを評価する材料を集めるため、という記述
- 監査計画がどこまでの範囲を覆っているかを、上級経営者へ示して報告するため、という記述
3つとも、内部監査部門が現に行っている仕事ですよね。ところが、ひとつの活動を監査するとします。
そのときに全社のリスク評価を開く、一番の狙いは何でしょうか。その狙いから見ると、3つとも的を外しています。
副次的な狙いであったり、そもそも別の局面の話であったりするからです。正しいか誤りかで切ろうとすると、全部残ってしまいます。
意地の悪い作りになっているんですね。
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