不正の通報が届いたあと、誰が何をするのか
自ら調べず、指示して監督する側に立つ
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、不正の通報が届いたあと、誰が調査を担い、誰が指示して監督する側に座るのかを整理していきましょう。
対応の重さを決める分かれ目がどこにあるのかも、いっしょに見ていきますね。
通報を受けた側の仕事は、自分で調べて裁くことではなく、独立した立場の者に調査を始めさせ、その進み具合を見届けることです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、通報を受けた側は、自ら聞き取りを始めたり処分を決めたりする側ではない、ということですね。
やることは二つ。あらかじめ定めてある内部告発の手続きに沿って、経営から独立した立場の者へ調査の着手を指示すること。
そして、その後の進み具合を監督することです。指示して監督する側に座るのは取締役会または監査委員会です。
内部監査の部門をまとめる内部監査部門長は、調査を担う側になります。このあと解説でくわしく見ていきますね。
この二つを取り違えないでおきましょう。
この記事で分かること
- 不正の通報を受けた側が最初に取る動きと、調査を指示して監督する側
- 対応の重さを決める分かれ目になる基準と、不正調査の二つの段階
- この論点でよく使われる三つの出題型と、その見分け方
不正の通報が届いたあと、誰が何をするのか(P1-D-05-a)
よくある誤解
まず、通報を受けた側の動きとして単独で示されたら誤りになる記述を、先に並べておきますね。
- 通報した人が誰かを突き止め、その動機を確かめること
- 話が外に出ないよう、まず情報の流れを止めること
- 内容をそのまま最高経営責任者へ渡し、あとの対応を任せること
- 損失が少額であることを、対応の重さを決める分かれ目にすること
- 手口が単純だと分かったことを、対応の重さを決める分かれ目にすること
どれも、組織を守ろうとする動きには見えますよね。ところが、独立した調査という一点から見ると、どこかが崩れています。
崩れているのは、担い手か、順番か、判断の分かれ目のどれかなんです。しかも崩れ方が静かなので、読み比べている最中には気づきにくいんです。
そこがこの論点の関門になります。
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