事実を集める聞き方、事実を遠ざける聞き方
初手は詰問せず、まず流れを訊く
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、不正調査のインタビューで内部監査人が取る態度と、誰から聞き始めるかという順番を見ていきましょう。
同じ聞き取りでも、集まる事実の量と質がどう変わるのか、いっしょに確かめてみてください。
インタビューは自白を取る場ではなく事実を集める場であり、態度と順番が、集まる事実の質をそのまま決めます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、こういうことですね。
公正さと客観性を保ち、非難がましい態度を避けて質問してみましょう。そうするほど、相手は身構えを解いて自分から事実を語り始めるんですね。
順番のほうも同じで、出発点は実際の業務をよく知っている周辺の第三者。そこで輪郭を固めてから、中心へ進みます。
誘導しない、はい・いいえだけを求めない、二人体制で行う。こうした原則も、同じ狙いの上に並んでいるんですよ。
この記事で分かること
- インタビューの態度と順番が、集まる事実の質をどう変えるか
- 進め方の七つの原則と、聞き取りが不正の兆候を拾う場にもなること
- この論点でよく使われる三つの出題型と、その見分け方
事実を集める聞き方、事実を遠ざける聞き方(P1-D-05-b)
よくある誤解
インタビューの進め方として、単独で示されたら誤りになる記述を先に並べます。
- 先に証拠を示して矛盾を突き、心理的な圧力をかけること
- 早く自白を得るために、強い口調で問い詰めること
- はい、いいえだけで答えられる質問を重ね、言い分を語らせないこと
- 内容が漏れないよう、聞き手が自分ひとりで行うこと
- 相手を驚かせるために、予告せずに呼び出すこと
- 核心にいる被疑者から先に聞いて、一気に本題へ迫ること
どれも「早く真相に近づく」ための工夫に見えますよね。ところが、集まる事実の量と質という尺度で当てると、いずれも狙いから外れます。
相手が身構えるほど、口は閉じます。閉じた相手から出てくるのは、あとで確かめようのない断片だけなんですね。
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