報告ライン
任免を承認するのは取締役会
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、内部監査部門長(CAE)の報告ラインが「不適切」とはどういう状態なのかを見ていきます。
職務上の報告と部門運営上の報告、この二本の線が混ざっていないか。ここが分かれ目なんですね。
任免を承認するのは取締役会、評価・報酬は取締役会の意見を得て経営陣が扱い、日常運営を管理するのは経営陣であり、この二本の線が混ざっている状態が「報告ラインが不適切」ということです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、任免の承認は取締役会の側、日々の面倒を見るのは経営陣の側、ということですね。
この記事で分かること
- 職務上の報告と部門運営上の報告という二本の線が、それぞれ何を運ぶか
- CAEの任免を最終的に承認するのは誰か。評価・報酬はどう配分され、部門運営上の宛先がCFOのときは何を確かめるか
- 出題の型と切り方を3つ(責任主体・権限型/区別・分類型/半分正しい複合記述型)、それぞれ例つきで示します
報告ラインが「不適切」とはどういう状態か(P1-A-07-a)
よくある誤解
まず、単独で提示されたら誤りになる記述を、先に並べておきますね。
- CAE(内部監査部門長, Chief Audit Executive)の任命と解任は、最終的にCEOが承認する
- CAEの人事は、人事部門長の所管である
- 財務に強い監査をするために、CAEはCFOの下に置く
- 部門運営上の報告先がCFOなら、その一事によって独立性は侵害されている
一つ目は、任免を最後に承認する権限を、経営を行う側へ渡してしまう誤りです。任免とは、つまり任命と解任のことですね。
二つ目は、日常の人事管理と任免の承認を混ぜています。この二つは、承認する権限を誰が持つかという同じ一点でつまずいていますよね。
三つ目は、報告関係の問題なんです。承認権の話とは切り分けます。
そのうえで見るのは、職務上の報告が取締役会へ直接つながっているかどうかです。CFOのような上級の経営幹部が管理する領域を監査していないか。
防御措置があるか。ここまで見て判定します。
防御措置とは、要するに、危なさを打ち消すために置く手立てのことですね。最後の一つは、断定が早すぎる例です。
部門運営上の報告先がCFOだという事実だけでは決まりません。判定に使う三点は、このあとの解説でそろえて示しますね。
四つとも、どこがずれているのかを言葉にしてから先へ進んでみてください。
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