予算の制約
範囲を削る前に、まず報告する
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、予算や人員といった監査資源が足りないとき、監査は何を失うのかを見ていきます。
最初に動かすのは監査の中身ではなく、報告のほうなんですね。
資源不足で最初に動かすのは監査範囲ではなく報告であり、範囲を縮める判断は最高経営者と取締役会へ影響を伝えた後に置かれます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、足りないと分かったら、監査範囲を削る前に報告する、ということですね。
この記事で分かること
- 資源が足りないと分かったとき、CAE(内部監査部門長)が最初に行うこと。誰に、どこまではっきりさせて伝えるのか
- 範囲の縮小や残るリスクの受け入れを、なぜCAEが単独で決められないのか。予算を絞る行為が干渉として整理される理由
- 出題の型と切り方を2つ(最善解型・順序型/事例適用型)、それぞれ例つきで示します
予算が足りないとき、監査は何を失うのか(P1-A-07-d)
よくある誤解
まずは、単独で提示されたら誤りになる記述を、先に並べておきます。
- 資源が足りないので、CAEの判断で監査範囲を狭める
- 資源が足りないので、品質の基準を一時的に下げて件数を確保する
- 資源が足りないので、スタッフに時間外労働を指示して吸収する
- 資源不足は部門内部の運営問題なので、解決してから取締役会へ報告する
四つとも、制約を部門の内部で抱え込む方向を向いています。抱え込むと、外から見える保証の範囲は変わりません。
その一方で、実際にカバーできるリスクだけが減っていくんです。
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